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受験仲間は必要か

司法書士試験

とある模擬試験会場で

司法書士試験直前期の6月、今年もまた、去年と同じ予備校の大教室で公開模試を受けている。
模擬試験終了後、配付された解答冊子をもとに、教室に残っていつものように自己採点をする。採点してみると・・・ああ、また記述式で枠ズレか~。択一は大丈夫だけど、記述は難しかったなあ。みんな出来はどうなのだろう
教室では、いくつかの受験仲間と思しき人達のグループができていて、試験の感想などを言い合っている。よく聞こえないけど何だか楽しそうだ。いいなぁ

受験仲間は必要か

この話はときどき話題になります。
受験仲間がいるメリットは様々あると思いますが、よく挙げられるのは次のようなものだと思います。

・モチベーションがアップする
・切磋琢磨してお互い高めあえる
・仲間と雑談することで気分転換になる
・情報交換ができる
・わからないことを教えあえる
・ゼミを組める
・合格後の繋がりが作れる

確かに、司法書士試験の合格を真剣に目指していて、すでに合格レベルにある、または試験日までに合格レベルに達する見込みのある仲間同士であれば、お互いにモチベーションアップも図れるでしょうし、相乗効果もあると思います。
しかし、私は以下のような理由から、受験仲間は基本的に不要と考えています。

情報交換ができるという点についてですが、今は多くの予備校講師がYouTube、ブログ、X(旧ツイッター)などで情報発信をしています。情報としては、それらを見れば十分です。かえって、受験仲間と情報交換をしているとその情報に踊らされてしまい、新たなテキストや問題集を買い足したりといった間違った方向に進んでしまうなどの弊害の方が大きいと思います。

わからないことを教えあえるという点ですが、確かに、司法書士試験は、内容が難しく最初はよくわからない部分もあります。しかし、それは本当に一部ですし、最初はよく理解できなくても、試験範囲を何度も回しているうちに理解できるようになることがほとんどです。ですので、最初のうちは少々わからない部分があってもそれほど気にせず、まずは全範囲を何度も回すことを優先するのがよいと思います。
それでも、わからないことを理解したい場合には、受験仲間ではなく予備校の講師などに聞いた方が早くて正確だと思います。

ゼミを組めるという点についてですが、例えば、みんなで過去問などを解いて気になったところを議論するという話を聞きます。司法試験の論文式のように、正解が複数あって、また文章表現力も問われるような試験であれば、答案を見せ合い、互いに第三者の意見を聴いたりするのは意味があるかもしれません。
しかし、司法書士試験の場合は、択一はもちろん記述式も解答は基本的にひとつに決まりますし(たまに本試験では複数解があったりはしますが)、文章表現力もそれほど問題になりません。
ですので、解答を見れば一瞬で済む話を、仲間と時間をかけて議論するのは費用対効果が悪すぎると思います。あくまで気分転換程度に捉えるのがよいのではないでしょうか。

合格後の繋がりが作れるという点についてですが、それは確かにそのとおりだと思います。
しかし、受験時代に仲間がいなくても、合格したら合格者と知り合う機会は山ほどあります。中央新人研修、ブロック新人研修、単位会の新人研修、認定考査を受けるための特別研修(いわゆる「100時間研修」)などなど。自らバリアを張るなど特別な理由がない限り、知り合いができないということはありません。人見知りな私でさえ、多くの方と知り合いになれました。

話は横にそれますが、私は研修などを通じて多くの司法書士仲間ができたことで、裁判実務のことについて色々聞かれるようになりました。また、こちらも経験の少ない登記実務のことを色々教えていただいたりしています。合格後の司法書士仲間の存在は本当にありがたいです。

私の場合

私は、司法書士試験の勉強を予備校の通信講座で始めたこともあり、最初から受験仲間はいませんでした。
私は元々一人が好きで、人に合わせるのが苦手なタイプです。そして人見知りです。また、人に指図されるのが苦手でスケジュールなどは全て自分で決めたいです。ですので、受験仲間を作る必要性は感じていませんでした。
仮に受験仲間がいたとしても、勉強を始めた頃はまだまだ知識不足で法律の会話に自信が持てなかったでしょうし、仲間のペースに振り回されてしまったかもしれません。そういったことから、受験当初は受験仲間について意識したことはほとんどありませんでした。
それが、合格レベルに近づくにつれ、冒頭のように、志を同じくする受験生と話をしてみたいと思うようになりました。何年も登記法の勉強をしているので、登記のことについて誰かと話をしてみたいなと
しかし、合格してみて思うのは、やはり受験仲間がいなくても全く問題なかったということです。たとえ、予備校の教室で楽しそうに会話をしている受験生をただ指をくわえて眺めているだけだったとしても

結論

司法書士試験に合格するためには受験仲間は基本的に不要と考えます。
結局、勉強は最後は自分一人でするものだからです。
とは言え、受験仲間がいると、切磋琢磨してお互い高めあえたり、気持ちが落ち込んだときに気分転換ができたりするなど、様々なメリットがあるのも事実です。ですので、受験仲間を作れる環境にある方は、あえて関係をシャットアウトするまでの必要はないと思います。
ただし、受験仲間を作る場合でも、人を選ぶことは大切だと思います。互いに足を引っ張りあったり、傷を舐めあったりする関係はよくないと思いますので

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